深圳のロックダウン状況について

概要
深圳市にて「ロックダウン」に近い通告が13日に発布された。
主な内容としては、下記の通り。
・企業や行政等は自宅からのリモート業務とする。
 ただし、生活インフラ関連を除く
・店舗等の閉鎖。
 ただし、食品スーパー、薬局、医療機関を除く
 飲食店はデリバリーのみとする
・移動の制限
 ・市のバスや地下鉄等の停止
 ・社区(下記*)や、工業区などの閉鎖
 ・特段の理由が無い限り深圳市から出ないこと
・毎日のPCR検査
・上記は3月14日から20日までとする。
*社区:地域行政単位の一つ。
 例として深圳市ー福田区ー蓮花街道ー景田社区
 日本でいうと 東京都ー千代田区ー神田ー駿河台のようなもの

 

 



経緯
 深圳市では2020年1月のコロナ発生後、当初は企業活動の停止など2週間ほどあり、感染者も400名ほどで抑えられ、20年5月ー21年12月までは、一部の社区などでの2週間ほどの封鎖が3-4回ほどあったが、ほとんど気にしなくて良い生活をおくれていた。
 2022年1月上旬より、市内感染が発生し、2月下旬まで5-15名/日となり、封鎖区画が増えてきていた。3月に入って20数名/日の感染者数となり、12日には66名となった。
 特に行政・金融の中心区である福田区で増加し、ほぼ半分以上が封鎖・防疫区画となっていた。
 平行して、香港での感染爆発に伴い、香港から陸路による物流トラックのドライバーでの感染が深圳とのイミグレーションで多く発生し、2月下旬から今まで500名もの感染者が発見された。

 


(下記は、筆者主観でのコメントとなります) 
現状
 弊社は福田区に所在するが、当通告が発布されてから、外を歩いている者もかなり少なく、近くのスーパーで買いだめをする人々が見られた程度。

 食事、食材のデリバリーは行っており、社区内の買物は許可するところも多く、自宅マンションから出られない、とのことは少ない。
 少なくとも、毎日PCR検査を受けなければならないので、外に出る事も可能。
 食材等の生活必需品の価格や供給は、当局が監視、管理しており、高騰や極端な不足が無いようにしているとのこと。

今後
 感染の状況によって、通常下記の3つに管理体制がとられている。
・封控区 建物から出られない。感染者が発生した建物の場合等。
・管控区 地域から出られない。前項の付近一帯や濃厚接触者等。
・防範区 前項の付近一帯。
 今回の通告は上記のどれにも当たらない内容となる。
 3月20日を過ぎても感染者が減少しない場合、同通告の延長もありえる。
 感染状況によって、上記管理に該当する地域は増えていくはずなので、自宅、勤務先が選定されてしまう事もある。
 同通告の解除後も同様。

注意点
・情報の収集
 自宅や勤務先区域が封鎖されないかの情報を収集する。
 ・自宅マンションや事務所のビル等のWECHATグループに参加する。
 ・封鎖等区域確認アプリがあるので、常にチェックする。
 ・感染者居住、軌跡マップがあるので、関係場所の兆候をチェックする。
・人がいるところへ行かない(検査は除く)
 ・バス、公共交通機関は使わない(現状では使えないが)
 ・スーパー、食堂、コンビニなど行かない(デリバリーをする)
 感染者の行動軌跡に重なった場合、数日の隔離となる場合がある。
・PCR検査は毎日行う
・感染者の特定、流布はしない。
 法令で、感染者の個人情報などをネット等で流すと罰則となる。


補足
2月27日、弊社の隣のビルが封控区となり、その影響で3月8日まで弊社のビルを含む一体が管控区に指定された。
管控区一体は高さ1.8mの簡易塀で区切られ、そこから出る事は出来ない状況であった。
管控区指定直前に情報があり、必要な資料やデータは会社から持ち出し、各スタッフ自宅勤務とした。
ただし、封控区のビルはそのような猶予も無く封鎖された模様。

 

 

 

以上

注:上記情報は弊社での確認情報です。当局の情報で確認のうえ、ご参考ください。当情報による損失等は免責といたします。