シンセンでの反日デモ発生について
反日デモについて

・5月労働節における反日デモ
 全国的に反日デモは発生していません。
 4月26日、27日での厳戒態勢により、デモの活動は中国当局に抑えられております。
 シンセンではジャスコや、華強北周辺に武警や私服警官がおり、集団活動ができなくなっております。

・今後
 上海でも見られるように、デモの首謀者や目立った加害者は逮捕されております。
 ネット上で反日デモを煽動したものも逮捕され、更にネット上に反日デモの様子をアップしていただけでも逮捕されております。
 また、先月からの反日ブームによって設立された団体は公安局から解散を命じられており、それら団体のホームページも閉鎖されております。
 この公安局の取り締まりに従わず反日デモの集会を開いたシンセンのある団体は、屋内での集会中、公安の粛清を受け、首謀者を含む数人が射殺されたという噂もあります。

 このような、中国政府の厳しい対応から、今後、大規模な反日活動はないと思います。
 5月4日はもちろん毎年のように抗日戦争に対するイベントは行われておりますが、特に目立った事はありません。
 
 ただし、中国ビジネスに関わる日系企業、日本人の方は以下の3点について認識していただきたいと思います。
1、反日感情を持つ中国人が日常的に我々の周りに存在し、彼らが何らかの行動(加害)を起こす可能性があること。
 当オフィスはシンセン市の羅湖イミグレの近くにあり、羅湖周辺で起こった犯罪について、お客様以外でも何らかの被害にあった情報が入るのですが、今までの引ったくりや詐欺に遭ったという被害のほかに、携帯電話で日本語をしゃべっていたら、突然殴られた、という情報も入っております。
 加害者は殴っただけで逃げて行った事から推測すると、強奪や引ったくりではなく反日感情の表れとも取れます。
 このようなことは、中国にいる限り、外出していても会社にいても自宅にいても日本人と分かるだけで被害に遭う事を示唆しております。

 また、中国人スタッフへの配慮もあります。
 弊社スタッフは今回の件で「日本語をしゃべれる」「日本で働いていた事がある」「日本企業に勤めている」という理由で何らかの嫌がらせ行為を受けたということはないようですが、別の日系企業では、外食していた際、一緒に食事をしていた中国人スタッフが隣のテーブルにいた中国人から絡まられた、ということもあったようです。

 しかしながら、あまり敏感になっても業務の支障をきたす事もありえます。
 海外に行ったら置き引きや引ったくりに気をつけるように、多少の気遣いを持てば問題ないと思います。


2、反日感情という事業上のリスクが存在する事
 以前から、弊社が中国で事業を行う日系クライアントへは「リスク管理」の支援を行ってきました。
 事業計画、取引先の選定、契約、決済など様々な事業の上のリスクから、駐在者、出張者の滞在や安全に対する事までフォローしております。
 現在、各クライアント様へ向けてこれらの問題が起きた場合の円滑な処理、対処法を改めて検証しております。
 また、類似のリスクも改めて洗い出しを行っております。

 各企業様がビジネスのやり方が違うので、自社のリスクを改めて考えておく事も必要です。
 また自社の企業としての考え方と実際駐在、出張される方の考え方も違う事もありますので、社内でリスクシミュレーションをして万が一はもとより、平時でも統一されたアクションを取れるよう準備すべきです。


3、再度、このような大規模な反日デモが起こる可能性があること
 周知の通り、反日デモは政治的な問題です。日本企業が不買運動を起こさせるほどの失態を犯したわけではありません。
 中国政府としては、政治的に日本に対しプレッシャーをかけることができたと思います。
 ただ、政治的には両国の関係は少しも変わっていません。
 実際、反日デモが問題になっている最中、靖国神社に参拝する国会議員もおり、このような動きがあれば、再発する可能性は大いにあります。
 靖国神社参拝の是非はともかく、中国にいた日本人はこの時期の参拝について「参拝する国会議員の親戚は中国にいないんだろうな」「俺たちは死んでも良いと思っているのかな」「日本に捨てられた」と思った人は多いと思います。

 両国の政治とは関係ないところで中国とかかわりを持っている方々がほとんだと思いますが、中国ビジネスリスクの中に「日本の政治動向」というファクターも入れる必要があります。


 今回の反日デモに関する情報の提供はとりあえず、ここを持って終了させていただきます。
 
 また中国情報に関して重要な問題がありましたら、ご提供させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 (今回のような反日デモ活動の情報提供が無いように願って)

 今後とも、弊社をよろしくお願いします。



取材について
 各メディアからの取材依頼をお受けしております。
 依頼の際は、メールでお願いします。

 蛇足ですが、出張や短期滞在の場合、現地で安全をフォローする日本人がいない場合が多いです。
 弊社のビジネスサポートビジネスセンターサービスには現地での安全サポートもございますので、是非ご活用ください。
 また、シンセンへの出張自粛の場合でも、営業・購買代理オフィスアウトソーシングサービスも行っておりますので、このような場合でも円滑に中国との取引を行えます。

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